免疫とLPS

身近な食品に含まれているLPS

LPSは、自然農法などで栽培された野菜や、精製されていない食品に多く含まれます。

LPSは、主に土壌に含まれる菌に由来する成分のため、様々な微生物が共生する土壌で育った穀物や野菜、豆類、さらには微生物が豊かに生息する海でとれる海藻などに含まれています。そのため私たちは毎日の食事からLPSを摂取しています。しかし近年、衛生環境が改善されすぎたことにより、LPSの摂取量は減少傾向にあります。そして、そのことが現代病とも呼ばれるアレルギー疾患増加の一因であることがわかっています。
LPSは、農薬や化学肥料を使用しない自然農法などで栽培された野菜や、玄米やライムギなど精製のされていない食品に多く含まれています。また、漢方など素材をそのまま乾燥しているものなどに多く含まれる傾向があることも知られています。

【 食用・薬用植物中のLPS(リポポリサッカライド)含量(μg/g) 】
明日葉 13.8
ゴーヤチップ 0.2
桑の葉(粉末) 1.1
大麦若葉(粉末) 0.5
ケール(粉末) 0.2
ほうれん草(粉末) 1.3
ワカメ(乾燥) 21.2
メカブ(粉末) 42.8
クロレラ(市販健食) 0.2
キノコ菌糸体抽出物(市販健食) 0.8
蕎麦外層粉 5.9
小麦フスマ(市販健食) 8.8
小麦胚芽(市販健食) 7.5
シイタケ末(市販健食) 2
発芽大麦ファイバー(市販健食) 3
渋柿(発芽食品) 17.1
ドクダミ(乾燥) 5.5
鬱金(和漢) 30
人参(和漢) 50
柴胡(和漢) 40
甘草(和漢) 30
葛根(和漢) 30

参考文献:Chem.Pharm.Bull.40,998-1000(1992)/ジャパンフードサイエンス52:55-59(2013)

免疫とLPS